23年11月の連絡板  

◆大阪市大正区は、私にとって馴染みの薄い場所なのですが、先日テレビで巨大な「めがね橋」(千本松大橋)や、大阪市で2番目に標高が高い「昭和山(標高33m)」など、大正区の観光スポットを紹介していたので、街の探索に
行ってみることにしました。スタートは、住之江区の北加賀屋駅。北に向かうとすぐ西成区に入り、工場や倉庫、簡易宿泊所などが並ぶ地域を2㎞近く歩くと、木津川にかかるループ橋「千本松大橋」のダイナミックな姿が現われました。大型船が通れるように、橋を水面から33mの高さに建設するため、両岸の取付部は二層のループの坂道になって
             います。航空写真で見るとめがねに見えるので、地元で「めがね橋」と呼ばれているようです。

◆橋の長さは、ループを含めて1,228m。歩道が併設されたループの坂道を登り、ゆっくり景色を見ながら20分ほどかけて渡りました。
大きな車が走ると結構揺れるし、高い所が苦手な人はちょっと怖いかもしれません。しかし、橋の上からの景色は一見の価値あり。
この方向から見る「あべのハルカス」は、周りに邪魔な高層ビルがないので、雄大にそびえ立って見えました。

◆橋が完成したのは1973年。同じ年に始まった第一次オイルショックで造船所などが一気に衰退。その他の工場も規模が
縮小されたため、橋の完成とともに、この橋の高さを必要とする大型船が通行しなくなってしまいました。皮肉なことですね。

◆西成区から千本松大橋で木津川を渡ると大正区になります。ごみ処理場や大きな工場地帯をさらに北へ2㎞ほど。「千島公園」の
中に「昭和山」があります。地下鉄の工事で掘った土を運んで盛り上げたという人工の山です。「海の見える四季の丘公園」という
コンセプトで整備されたということで、標高33mという割には見晴らしがよく、街や海の景観が楽しむことができます。

◆帰りは、木津川を大阪市営の無料の渡し船で渡りました。こんな大都会に渡し船が残っているなんて驚きですが、大阪市では
現在でも8航路で運航しているとのこと。私が乗ったのは、「落合上渡」の渡船場。ほんの50mほどの川幅を渡るだけですから、
乗船時間は2分ほどですが、日中15分間隔で運航され、利用者も多いようです。確かに千本松大橋を歩いて渡るのは、
私のような物好きだけでしょうね。

◆11月は里山体験教室指導が3回と市民の森植樹祭。イベントが続きますが、どうぞご参加ください。(清水)




【関連行事のご案内】
【モニタリング1000里地調査】
 植物調査  〈少雨決行〉 (毎月1回 原則第1日曜日)
  *12月3日(日)
  *8時30分  緑のセンター集合
【里山あそび隊】 
 第6回活動 (雨天中止)
  *11月12日(日)9時30分~14時 
  *集合 9時15分 緑のセンター
  *内容 「雑木林を育てよう」