2024年4月 の連絡板  

◆今年1月に発表された桜(ソメイヨシノ)開花予想は、各社とも「平年より早くなるところが多い」となっていました。先月のグリーンエコー通信発行時点(3月7日)では、日本気象株式会社が予想していた大阪の桜開花日は3月24日。その予想を信じてお花見を3月27日に設定したのですが、いつまでたっても蕾は固いままで花見はお流れに。ここ数年の開花状況の影響で、桜は3月中に満開になるとのイメージが染みついていました。最近は葉桜のもとに行われていた小学校の入学式は、今年は久しぶりに満開の桜のもとで行われそうです。お天気に恵まれたらいいですね。

◆先日テレビのニュース番組で、「将来桜が見られなくなるかもしれない…」という特集をやっていました。近年開花日が異様に  早くなっているのは皆さん感じていることだと思いますが、東京の記録を見ると、1960年から10年間の開花日の平均は3月30日。それが2001年からの10年では、1960年代と比べて約1週間早まって3月22日となりました。開花日がおおむね4月上旬だった100年前に比べると、2週間早くなっているといいます。
◆開花時期が早くなっている原因の一つは、「地球温暖化」。春暖かくなる時期が前倒しになると花芽の動きが早くなって花が早く咲くということです。しかし、このまま温暖化が進んだ場合、開花時期も早まり続けるのかというと話はそれほど単純ではないのです。
◆ソメイヨシノの花芽は、開花前年の夏に作られます。秋から冬にかけていったん休眠しますが、冬の厳しい冷え込みに一定期間さらされることで休眠から目覚め(休眠打破)、その後、春先の暖かさによって花芽が膨らみ開花するのです。開花には、この「休眠打破」という過程が必要なのですが、温暖化で冬が暖かすぎると「休眠打破」が起こらない可能性が出てくるのです。
◆ソメイヨシノの南限は、鹿児島県の種子島だそうです。奄美大島以南は暖かすぎてソメイヨシノの生育に適しておらず、温暖化にともなってさらにその区域は北上すると考えられています。実際に鹿児島では、咲かないソメイヨシノが確認されているとのこと。温暖化が進めば、いずれ桜が咲かない春がやってくるかも。50年後か、100年後か、私たちが生きている間は大丈夫でしょうけどね。
◆4月27日、五月山の活動は、定期総会から始めます。どうぞご参加ください。(清水)


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00990-5-104215 五月山グリーンエコー

【関連行事のご案内】
【モニタリング1000里地調査】
◆植物調査  〈少雨決行〉 (毎月1回 原則第1日曜日)
  *@4月7日(日)A5月5日(日)
  *8時30分 緑のセンター(小雨決行)
◆チョウ調査(10月まで月2回11月1回)
*@4月13日(土)A4月21日(日)
*11時 緑のセンター(天候不良時変更)
【展示会「五月山の自然に集う仲間達」】
  *とき 4月11日(木)〜4月22日(月)
  *会場 緑のセンター1階ギャラリー